ポジティブ・プレイ
アクセシビリティとインクルージョンに対する取り組みの強化
エレクトロニック・アーツにおける「世界に遊びをもたらす」というミッションの中核は、プレイヤーコミュニティと同じくらい多様性に富んだ、インクルーシブなゲームやストーリー、キャラクターを制作することです。しかし、そのミッション実現のためには、さまざまなプレイヤーが共感できるストーリー、キャラクター、体験、サービスをデザインする必要があります。技術的にも、多彩なオーディエンスに向けたものでなければなりません。
エレクトロニック・アーツ全社において、ポジティブ・プレイ、インクルーシブなデザイン、アクセシビリティの向上に取り組み続けています。過去1年間では、プレイヤーがどのようにゲームやコミュニティを楽しみ、ポジティブな経験を得られるかを示すポジティブ・プレイ憲章の策定、また、業界初となるアクセシビリティ向上のための特許開放誓約を発表しました。このロイヤリティフリーの特許技術は、当社の革新的なアクセシビリティ中心の内容になっており、さまざまなプレイヤーを想定したゲーム制作ための一歩として活用いただけます。
私たちはこの取り組みを評価する一方、まだ課題もあります。現在、アクセシビリティ戦略を、インクルージョン・プレイヤー・エクスペリエンス(IPeX)というチームに取り入れ、ポジティブ・プレイグループを次のレベルに引き上げています。IPeXチームの力を活用して、組織全体にわたるアクセシビリティ活動の運用スケーラビリティを強化することは、プレイを妨げる障壁を排除するという、私たちのミッションをさらに進めるための重要なステップです。
プレイヤーコミュニティにとってIPeXというチームは馴染みがないかもしれませんが、その活動自体は以前から継続しているものです。チームのビジョンはプレイの障壁をなくし、すべてのプレイヤーが歓迎され、見聞きされ、サポートされていると感じられるようにすることです。IPeXチームは、誰もがインクルーシブで、多様性に富み、アクセス可能なプレイ体験を作り出すサポートを行っています。
IPeXは、EAのインクルーシブなデザインアプローチを推し進めています。ジェンダー、年齢、セクシュアリティー、民族、社会経済的背景、文化・慣習、体型、宗教的信念などの要素が、私たちと世界との関わり方にどう影響するのかを思い描いています。インクルーシブ・デザインの要は、あらゆるスキルや能力に合わせてプレイ可能な製品やサービスを構築すること、そして障がい者が当社のゲームや体験に、完全に自由にアクセスできるようにすることです。
IPeXチームはEAのインクルーシブ・デザインディレクター、Tülay McNallyが率います。彼女はこれまでインクルーシブなデザインを先導し、インクルーシブ・デザイン・フレームワークの初期クリエイターの1人でもありました。フレームワークというのは、EAスタジオがよりインクルーシブなキャラクターやストーリーを開発できるような、コアとなる考え方の枠組みのことです。この枠組みは現在、EAカルチャーの中核となり、当社のスタジオと開発チームに深く根付いています。
今後も、アクセシビリティ戦略の主要チームとしてIPeXを運営し、新たなマイルストーンを達成していきます。EAのゲームが多様なコミュニティやリアルな体験を反映し、あらゆるレベルでゲームをプレイでき、プレイヤーにとって意味のある、歓迎される方法を模索していきます。
ポジティブ・プレイへの取り組みについては、ポジティブ・プレイ憲章をご覧ください。